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Premier League

44歳のKING KAZUこと三浦知良選手が日本代表vsJ選抜の試合でゴールを決めた。
このゴールにより多くの人が感動し、勇気づけられたのではないだろうか。
今回の東北地方太平洋沖大地震で多くのスポーツ選手が様々な形で支援や行動を起こしていると聞く。

スポーツの偉大さを改めて感じ、「自分にできること」を模索し続ける今日この頃です。


そんな中、2011年の私の一つの目標として、「アムハラ州に高校生のサッカー大会をつくる」というのがあった。
そもそもエチオピアでは、サッカーが最も盛んなスポーツにも関わらず、少年、中・高生に対するサッカーチームが少ない。首都アジスアベバではしっかりしたコーチがついてサッカークラブが成り立っているらしいが、田舎ではそのようなチームは皆無に近い。
子どもたちがサッカーをするといえば、広場でひたすらボールを蹴るという状況。
このような状況も良いと言えば良いのだが、これ程サッカーが好きな子どもたちと田舎町にサッカーを根付かせ、公式戦をする機会を与えられないだろうかと私は考えた。

そこで、人運に恵まれた私は、アムハラ州で同じ体育教師をする同期の太士と先輩隊員のマサカズさんと共に、それぞれの高校でサッカー部を創り、「高校生の公式戦」を企画しようとずっと活動してきた。

目的としては、
1.子どもたちにサッカーの公式戦の場を与える。
2.公式戦を通じて、技術・体力・知識・精神の向上をはかる。
3.対戦相手や地域との関わりから、多くの人と交流する機会を与える。
4.この公式戦を地域に根付かせ、我々が去った継続して行われる大会にする。

私たちには多くの問題があった。まず、大会をオーガナイズする「資金」がない。スポーツ省や教育省に交渉に行き、「資金援助」をしてもらうようにお願いしたが、企画には賛成してくれるが資金は出せないと断られる。

簡単に資金援助してくれると思っていた私は完全に人生を甘くみていた(反省)。金はないのは事実だが、スポーツ省や教育省は、子どもたちのスポーツ大会よりも大人のスポーツを優先する。その金の使い方が、大会への選手のユニホーム、靴代、宿泊代、食事代、全て賄っている。大人は実力もないくせに自分はプレミアリーグの選手と同じ待遇を受けて当然だと思っている(だから金がないのだ)。
子どもより大人を優先する。教えるよりも自分がプレーしたい。
よって田舎町には子どもたちのためにサッカーを教えてやろうと思うような人はいないのいだ。

金の問題で打ちのめされた私たちは、スポーツ省・教育省にオーガナイズしてもらうというのは来年の課題とし、自分たちだけで開催するという強行突破をはかった。

そして、「アムハラ州プレミアリーグ2011」が開幕した!!
第1節3月19日(土)ダングラスタジアム
ダングラ高校 vs We are the World FC(ドルベテ高校)
   2    対 1
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第2節3月36日(土)バハルダール
バハルダール高校 vs ダングラ高校
   4    対   2
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第3節4月2日(土) ドルベテスタジアム
We are the World FC vs バハルダール高校
   2    対   2
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現在、前半戦が終了し、1位バハルダール高校、2位ダングラ高校、3位We are the World FCという結果です。

我が、We are the World FCはまさかの最下位。しかし、半年前はインサイドキックもできなかった子どもたちが、先日のバハルダール高校戦では、コーチの私もびっくりするくらいの、サッカーをしてると言えるサッカーをしていたので、後半戦注目です!!

しかし、子どもの成長の早さにはいつも驚かされる・・・。

アムハラ州プレミアリーグの様子
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44歳三浦知良選手の本
マジで全てのテンション上がります!!読んでみてください!!
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Pray for JAPAN
エチオピアの子どもも「ゲンタ、日本は大丈夫か!?」といつも声をかけてくれています。
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by genta_ishibe87 | 2011-04-05 03:50

 

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