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Continuation

隣の家に住むケイト(アメリカボランティア団体ピースコーのメンバー)が、先日コマーシャル・セックス・ワーカー(売春をする女性)を働かせるためのシャイベット(カフェ)をオープンさせた。
このプロジェクトはケイトの集大成と言っても過言ではないもので、数ヶ月の期間をかけてずっと取り組んできていた。
資金は全額ピースコーから支援されている。
これは2週間後に帰国するケイトにとっての最後の仕事だった。
オープンを祝うセレモニーの時、ケイトはすごく幸せそうな顔をしていて、自分がずっと取り組んできた活動がようやくスタートできてすごく喜んでいた。

しかし、このプロジェクトはこれからが勝負になるだろう。いかに上手く経営し継続させることができるかが課題である。

ケイトの後任であるジーンが引き継ぐ予定ではあるが、エチオピア人主体で経営できのだろうか?
場所が少し悪いため、客は来るのだろうか?
さまざまな問題があることは否めない。

国際協力に関わるボランティアの難しい点はここにあると私は考える。
はっきり言って、始めるのは簡単で自分の「やりたいこと」「できること」「しなければいけないこと」などアイディアを出して行動すれば、可能になることが多い。

しかし、大事なのはこの後である。いかに継続しやっていけるかどうか。
私もこの1年4ヶ月いろいろなことを始めてきた。
最初は、「継続」ということを考えないで、自分と関わったできるだけ多くの生徒や子どもたち、教師に、自分の考えや意思を伝え、将来に少しでも役立ててくれたらなと考えていた。

「無形の力」

こんな言葉があるがまさにその通りである。
ただ、人間は欲深いもので、せっかく始めたものだから将来も続いていってほしいとどうしても思ってしまう。
特に私の場合はサッカー部。このサッカー部を私が帰った後も存続していってもらうために、何とかしたいと今は試行錯誤中である。

バルセロナやミランのような100年以上の歴史があるクラブの凄さを改めて感じる。

「本気で存続させたかったら、2年以上おらないとアカンで!!」と思う方もいるかもしれないが、そこは2年でやりきることに意味があると私は思っている。
「将来存続し続けるクラブ」まさに生涯スポーツでありゴールデンプラン21である。
このクラブにすることができたら、私がエチオピアに来た意義はあったと思って帰国することができるかもしれない。


また最近、隣の隣の町に体育隊員としてやってきた女の子が、語学の問題で苦しんでいた。赴任して3ヶ月ちょっとで私からしたらものすごい話せていると思うのだが、彼女は語学の壁と戦っていた。

自然と赴任当初の自分と重なった。活動が上手くいくかいかないかは「語学」で決まると思っていて必死こいて勉強しまくっていた1年前。
彼女を見ていて、自分ももっと勉強しなければいけないと改めて感じた。

語学もサッカーも体育も、もっともっと高みを目指して勉強していこう!!
あのバルセロナさえも数ヶ月前のACミラン戦と比べて昨日の戦い方は変化があった(めっちゃわかっているように言うてますけど、全然わかってないですからね、僕)。
常に満足することなく高みを目指し続けている証拠だろう。

「若いのにわかってるじゃねぇか」とどっかの有名なバスケの監督が言っていたのを思い出す。


We are the World FC vs JAPAN Ntional Team in Ethiopia
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私の左隣は元横浜フリューゲスJrユースの候補選手
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まさかの3-4でジャパン敗退
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ケイトのシャイベットオープン!!
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タミさん
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by genta_ishibe87 | 2011-11-25 05:09  

Advice

私が中学1年の時の尼崎選抜の選考会でのことだった。
同じチームから推薦されていたフジイが、その日の練習会でコーチにずっと指摘され続けていた。普段、コーチにそれ程言われることがないフジイに対して、私は声をかけた。

ゲンタ「フジイ、今日めっちゃ言われてるなぁ~調子悪いんか!?」

フジイは答えた。

フジイ「アホやな、元!!コーチに言われた方が上手くなるやんけ!!!」

私は衝撃を受けた。同じ中学1年生だというのに、何てすごい考え方をしているのだろう・・・。
今でもこの言葉を言われたときのことは鮮明に覚えている。

その頃の私は、コーチに言われる=怒られているという印象しか持っていなかった。だから、コーチに言われるということはよくないことだという概念があったのだ。
しかし、このフジイの一言により、私の考えは180度変わった。

それからの私は、人からの意見やコーチや友達からの指摘などに対して積極的に耳を傾けるようになった。

「全ては自分を成長させてくれるものだ」

そんなことを考えながら喜んで、指摘や意見を受け入れた。

さらに、私は人にも恵まれており、周りには厳しく、そして的確にいろいろなことを言ってくれる人が多かった。
特に大学時代はすごかった。なかなかレベルの高いサッカー部に所属していたため、私の実力はチームでも下の下の方(「いや、お前は一番下やったやんけ」と言われそうだが、そこは下の方と言っておこう)。
そんな私の周りにはサッカーが上手くかつサッカーをよく知った同期、後輩そして先輩たちがゴロゴロいた。
そんな人たちと4年間、練習していたのだが、毎日嵐のような指摘が私に飛んできた。

「ゲンタ、そこはそうじゃないだろ!!」
「ゲンタ、そこはこうやって、こうやんねん!!」
「ゲンタ、そこはそうしても、どうもならんからこうやんねん!!」
「パス出せよ!!」
「ミスんなよ!!」
「ちゃんとせえよ!!」

いやぁ~今思い出しても、指摘の嵐でしたね。しかし、これらのアドバイスがあったからこそ、私は4年間で上手くなれたと思うし、サッカーを少しばかり知ることができ、そしてちょっとばかし精神的に強くなれたのかなとも思う。

一つのミス、一つの判断、一つの考え、一つのプレーに対して、ずっと言い続けてくれた先輩、後輩、同期には今でも感謝している。この「たった一つ」のことに対して、言ってくれることをほどありがたいものはないと思う。
特に「気持ち世代」の先輩には本当によく言われたなぁ~本当にあーざっす!!


そして、そんな4年間を終え、私はエチオピアに来たのだが、宮沢ミッシェル氏(私のブログにはよくこの人が登場しますが知らない人は過去のブログを参照してください)が来エチしてくれた時にあることを言ってくれた。

ミッシェル「ゲンタにいろいろ言ってくれる人がいないのが痛いな」

そう、私の周りには青年海外協力隊の仲間やエチオピア人体育教師の同僚がたくさんいるのだが、大学時代とは違い私に対して厳しくそして的確に意見や指摘をしてくれる人が少ないのが現状だ。人に頼らず、自分で良い点も悪い点も見つけて、自分で考えていけということなのかもしれない。

逆にエチオピアに来て私は、「言われる立場」から「言う立場」になった。
言語がなかなか達者になった今では、生徒や教師、同僚はもちろん、校長や副校長、そして日本人の協力隊の仲間に対しても思っていることを遠慮せずに伝えている。

大学時代に指摘するべきところでできず、物凄く後悔したことがあり、また一人の女性に厳しく指摘され、私の考え方・行動の全てが良い方向に変わることができたので、「言うことの大切さ」を知り、言っていこうという考えになった。その女性にも本当に感謝している。ありがとう。

そして最近思ったことがある。「指摘する」という行為は、自分ができていないとできない行為ではないかと。自分ができていなければ、人に対して言うことはできないし、言う資格もない。
できていない人に指摘されても、何の説得力もないし、言われた人も悪口に感じてしまうだろう。
「指摘する」ということは責任ある行為のもと、できることである。

さらに、私は考えた。
最近、クラブの子どもたちや生徒に対して口うるさく「走れ!」「声出せ!」「時間守れ!」「挨拶しろ!」「助け合え!」と偉そうに言っているが、果たして自分はそれら全部できているのか!?
自分で口うるさく指摘しているが、これは人に対して指摘していると同時に自分に対しても指摘ではないのか!?

「人に対しての指摘は自分に対しての指摘でもある」

このことを考えていると自分の行動や考え方を見直す良いきっかけとなった。


最後に先々週、母親と父親がエチオピアに来てくれた。
1年4ヶ月ぶりの再会にものすごく感動し、親の偉大さと愛情を感じた。

スーパーマン(スーパーで働くおじさんのことを英語の直訳で“スーパーマン”と呼ぶ)で休みが取れないにも関わらず、意地を見せて1週間休んでくれ、エチオピアに来ては毎日旨そうに酒を飲み、腹を壊し、「ニーハオ」という声に対しても中国人でもないのに「ニーハオ」と明るく答え、帰国前日に約2mの穴に落っこちて歩くのが辛いほどの捻挫をして帰ったおとう、本当にありがとう!!足治った!?
※最新の情報では、父はくるぶしを骨折していたらしい・・・。
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おとんの休みが取れなくても、「私は一人でも行く」と言ってくれ、インジェラが苦手だった時のために日本からカップラーメンを持ってきていたにも関わらず、アジスアベバに預ける荷物に入れてしまい、旅行中は全く食べられず、案の定インジェラが苦手で食べ物には相当苦労したおかぁはん、本当にありがとう!!日本の飯は旨いでしょう!
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本当にありがとう!!楽しかったです!!
そして、家族って良いね!!
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エチオピアに馴染む父と母
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まさにファミリー!!
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何なんだ、このポーズ!?
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by genta_ishibe87 | 2011-11-19 00:20  

Cell

「Cell」という言葉は英和辞典で引くと、「名:基本組織、(生)細胞、班、チーム」などと出てくる。

しかし、私にとって「セル」という意味は、「ドクター・ゲロが戦闘の達人の細胞を集め、その細胞を合成させた人造人間の研究を始めたが、時間がかかりすぎるため途中で断念したにもかかわらず、コンピューターはそのまま作業を休むことなく続け、生み出された史上最強の怪物」である。

私にとって「セル」は世界で2番目に好きな悪者である。
ちなみに、1位は魔人ブウである。理由は何でも吸収し学ぼうとする意欲が好きだからである。

完全に余談であったが、今回は一つの報告をしたいと思う。
私はエチオピアにJICAボランティアとして来て、ずっと「ボランティアとは何か?」ということを考えながら活動してきた。それは1年4ヶ月経った今でも変わらない。
「自分ができること」「自分がしなければいけないこと」「自分がしたいこと」これらのことを常に考えていた。

そして今回「ボランティアとは何か?」という問いの答えに少し近づけた活動を報告したいと思う。

その活動の計画は今年の3月、先輩である宮沢ミッシェル氏がエチオピアに来た時から始まった。
彼は、私のサッカー部とドルベテの子どもたちを見て一言つぶやいた。

ミッシェル「ゲンタ、この子たちにサッカーを教えないとアカンぞ。例えば、お前のクラブの子にコーチをやらせるとか」

衝撃が走った。

元々、2年目はキッズ年代から小学生、中学生と全てのカテゴリーでサッカーをする機会を作ろうと考えていただけに、この発想は私の気持ちを奮い立たせた。

思い返すと大学3年の時、私は地域総合型スポーツクラブであるBSC(BIWAKO SPORT CLUB)で半年間だけ小学2年生にサッカーを教えていた。
そのクラブはびわこ成蹊スポーツ大学サッカー部の学生が小学生に対してサッカーを教えるというもので、私もそのうちの一人として指導に携わっていた。
今思い返しても、あの時の小学2年生の子どもたちは強すぎた。
おそらくこの方法を取り入れたのは、名将・松田保氏だと思われる。

このミッシェル氏の一言と松田保氏の方法を思い出し、私はあるプロジェクトを考えた。(JICAには専門家と呼ばれる人たちがありとあらゆる分野でプロジェクトを行っているため、私も真似をしかっこよくプロジェクトと言っている)

その名は、
「セルJr.プロジェクト2011」

言うまでもないが鳥山明大先生の許可など取っているはずもない。

このプロジェクトを簡潔に説明すると、要するに私が「セル」でWe are the World FCの選手たちが「セルジュニア」である。

私の一つの大きな目標としてこのプロジェクトがあった。
練りに練った結果、先週の日曜日、ついにこのプロジェクトをスタートさせることに成功した。

日曜日に集まったG1~G8(小学1年生から中学2年生)までの人数およそ120人。
コーチとして自主的に名乗りを上げてくれた「セルジュニア」たち20人(中には「コーチやったらサッカー上手くなるのになぁ」と半分強制した感じもあったが・・・。)

コーチの多くは去年から私のチームで一緒に練習してきた生徒が多いため、私の考えや私のやり方をよく理解している。彼らがこれらを伝えることができれば、私が伝えなくても、私の意志や思いは伝わることになる。
おそるべき「セルジュニア」。そして「セル」のポジション・・・。

だが、このプロジェクトが上手くいくかどうかは、わからなかった。
「本当に指導をするのだろうか?」
「ゲームをやらせるだけにならないだろうか?」
「子どもたちはサッカーを楽しむことができるだろうか?」

しかし、そんな不安は無用だった。
次の日の月曜日、練習日、練習時間を全て把握している私は彼らの練習時間に顔を出した。


感動だった。


そこには小さなコーチたちが一生懸命さらに小さい子どもたちを指導していた。
ウォーミングアップをし鬼ごっこをし、パス練習やドリブル練習、そしてゲームと練習の組み立てまでしっかりと行っていた。

そして彼らは指導が上手かった。子どもたちの扱い方、子どもたちへの言葉かけ、とても初めての経験とは思えなかった。
絶対に私が小学生を教えるより、彼らが教えた方が効果があり、しっかり伝わると思った。
言葉や文化を知り尽くしている彼らは強かった。

私の方が勉強させられた・・・。

さらに彼らの練習や言葉かけを注意深く見ていると、つい笑みがこぼれ、一言、

「セルジュニアやん!!」

と叫んでしまった。
そう、彼らの練習メニューや言葉かけそしてチームの方針まで全てが私のコピーであり、私が伝えてきたことをそのまま忠実に子どもたちに伝えていた。
まさに「学ぶ」は「真似ぶ」である。

「出席表をつくって来ている者」
「私がいつも与える罰ゲームを与えている者」
「遅れてきた者に対し、出て行けー!!と怒鳴っているもの」

そして一番、笑ってしまったのが、ある一人のコーチの最後の言葉、

「いいか、次の練習の日までに一人一球ボールを持ってくること。ボールが無かったら作れ!!そして持って来い。ボールがないと君たちは成長できない。逆にボールがたくさんあると成長できる!!だからボールを一人一球持って来い!!」

と私が常日頃から言っている言葉をそのまま子どもたちに伝えていた。
ただ、そのコーチ自身が私の練習で全くボールを持ってこないのだが・・・。

私は彼らから学んだ。子どもたちは指導者が思っている以上に指導者のことを見ているのだと。
よって、下手な指導はできないし、下手な発言もできない。私自身もっともっと成長し、良い指導者になることによって彼らも良い指導者そして選手になるのだなと感じた。

要するにもっと勉強しよう。

そして、松田保先生のアイディアと宮沢氏のアドバイスには、心から感謝したいと思います。

最初はミーティング
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出席をとる子もいる
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エンジン全開!!
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ストレッチは重要です!
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センスが感じられる彼の指導
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うりゃあー!!!!
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うほっぉ!!
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お疲れさまでした!!
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これぞセルJr.プロジェクト!!!!
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by genta_ishibe87 | 2011-11-03 03:34