Leadership

「リーダーシップ」
この言葉をパソコンでタイピングさせたら、私ほど早い人は間違いなくエチオピアにはいないだろう。いたとしてもこの言葉のタイピング数で私に勝てる人はエチオピアにはいない。それぐらい多くの「リーダーシップ」を私は打ってきた。

何の話だ!?って感じだが、今日は2人の生徒について書きたいと思う。
その二人はアダネとデッシーという名である。
二人とも「We are the World FC」の去年からのメンバーである。

アダネは元々、抜群のサッカーセンスを持っていた選手だった。
だが、彼は非常に態度が悪い選手で、私の集合がかかっているにもかかわらず、ずっと一人でボールを蹴っていたり、人の話を聞かないでおしゃべりばかりしていたり、ゲーム中、腹が立った相手選手に対して、危険なファールをしたりとなかなかの問題児だった。
さらには、練習中に腹が減ったからといって汚いグラウンドに置いてあるパンを勝手に食べにいったりもしていた。これには正直驚いた。

しかし、そんな彼は2年目に入ってからはもの凄いリーダーシップを発揮してくれている。
ウォーミングアップではチームの先頭に立ち、指示を出し、新しく入ってきた選手に対しては丁寧に練習メニューを教えたりしている。さらには「Heal the World FC」の女子メンバーに対しても、ステップの仕方やキックの技術を積極的に指導していたりもした。

「うわぁ、こいつ頼もしい!!!成長しているやん!!」

と感心していた、その日の午後のトレーニング(エチオピアは学校が午前と午後の2シフト制なので私の指導回数は一日2回ある)、学校にいるはずのアダネがグラウンドにいた。私の顔見た瞬間隠れたアダネ・・・。
捕まえて話を聞くと「頭が痛い」と言って早退し、グラウンドに遊びに来ていたらしい。
その後、彼がどうなったかは想像におまかせします。


続いてデッシーは、エチオピアの英雄ハイレ・G・セラシエに顔が似ているちょっとおっさん顔の高校生で、去年は技術的にもチームの中のキャラクター的にもそれほど目立った選手ではなかった。しかし、彼の長所として出席率がかなり高く常に練習には参加していた。

そんな彼も、2年目に入った今年からかなりのリーダーシップを発揮している。
今年に入って学校でも私の受け持ちのクラスの生徒であるデッシーは、最近気づいたことだが、勉強もよくできる。頭がいいからなのか、私との付き合いが長いからなのか、よく私のことを理解している。
「私が求めているもの」「私が嫌いなこと」「私が怒る内容」などなど。
おもしろいことに私が「これはちょっと怒らないとアカンな」と思った瞬間、デッシーが先に注意し、私の激怒を上手いこと逃れている。
彼がチームメイトに指示を出し、リーダーシップを発揮するため練習がスムーズになっているのも事実である。

さらに一番の驚きは彼のサッカーの技術が急激に伸びているということ。
毎日、見ているから気づきにくかったが、去年のことを考えると彼の技術はものすごい上がっている。私の練習以外でも積極的に練習していることも知っていたが、その努力が確実に力になっていることが私は嬉しかった。


毎日彼らと関わっていて毎日見ているため、「小さな変化」「小さな成長」に気づきにくくなっているかもしれないが、これを見逃さないようにしていきたいと思う。
これを見逃していたら指導者生活かなり損をすることになる。

期待のエース・アダネ
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期待のリーダー・アダネ
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人数激増!!最近・・・。
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今週のタミさん
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あまり人気でないブログ小説公開中!!!
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by genta_ishibe87 | 2011-10-30 05:33  

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