Radio

前回、前々回のブログに引き続き、雙田隊員の活動について書きたいと思う。

前回のレイプされた女性とその子どもたちのための施設を見学した後、エチオピアのマザーテレサの施設に行ってきた。
この施設は、子どもから大人まで障害を持っている人が政府のサポートを得ながら生活している施設である。

雙田隊員はこの施設にて、肢体不自由の子どもたちに勉強(アムハラ語)とリハビリのトレーニングを行っている。
雙田隊員の活動を見ていて、「ボランティア」の心髄を見たような気がした。

その施設でコミュニケーションをとっていた私にある男の子が声をかけてきた。

男の子「ゲンタ、イングリッシュプレミアリーグで好きなチームはどこだ?」

イングランド・プレミアリーグが大好きなエチオピア人の質問。

ゲンタ「リヴァプールだよ」

男の子「俺はマンチェスターだ」

ゲンタ「そうか、サッカーはテレビで観てるの?」

男の子「いや、テレビは僕たちは観れないんだ(マザーテレサの施設にはテレビがないと思われる)」

ゲンタ「それじゃ、どうしてそんなに詳しいの?」

男の子「ラジオで聞いてる。」

なるほどと思ったと同時にいろいろな感情が頭をめぐった。

産まれてすぐにこの施設に入ったと思われる彼らは、テレビでサッカーを観たことがあるのだろうか?
音声だけで彼らの頭の中にはどのようなサッカーがイメージされているのだろうか?
そして、ボールを脚で蹴ることができない彼らの一番好きなスポーツがサッカーということも、サッカーの偉大さを改めて感じるし、彼らのサッカーを愛し、楽しむまっすぐな心も私を深く感動させた。

そして、彼らは私に言った。

男の子「ゲンタ、ラジオをみんなに買ってくれ。ここにいるみんなにサッカーを聞かしてあげたい。」

彼らにとってのサッカーは「する」ものでもなく、「観る」ものでもなく、「聞く」ものだった。

自然と涙が出そうになった。

こうして「刺激」を受けすぎて、考えすぎて、頭がごちゃごちゃになった私の一日は終わった。


この経験を常にしている雙田隊員の今後に注目です。

エチオピア北京パラリンピック代表選手またロンドンパラリンピック代表候補者のみなさん
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青年海外協力隊エチオピア代表として、JICAの共同HPで違うブログをアップしているので、暇な人は見てくださいね。
以前、流行った携帯小説にになってブログ小説風になってます。
ぜひ、JICA WORLD REPORTって検索してみてください。
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by genta_ishibe87 | 2011-08-12 03:23  

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