Family

今週、今年度最後の授業ということで、月曜日からはりきって学校に行ったが、生徒はテスト前ということで全く学校に来ていないという現実を突きつけられた石部です。

今日は、エチオピアの家族について書きたいと思う。
私の家は、同じ敷地内に大家の家があり、大家の奥さんの友達の家があり、大家の妹の家があり、そして、私の家があるという大家族的な環境で生活している。

家族を紹介する
・アタレ(M):大家。バハルダールの9つの学校のスーパーバイザーを務める。2週間に一度ぐらいのペースでドルベテに帰ってくる。

・カス(F):大家の奥さん。推定体重110キロの巨漢の持ち主。小学校の校長。私が夜、外に飯を食べに行くと、「家で作りなさい!!怠け者!!」と怒る。

・ナティ(M):アタレ&カスの長男。バハルダールの学校に通っているためバハル在住。7年生ながら英語がすごく上手。

・アビナザル(M):アタレ&カスの二男。3歳。甘やかされて育ったのか、かなりわがまま。しかし、かなりかわいい。誰も彼に逆らえない。

・トゥグスト(F):カスの友達。カスと同じ小学校の先生。私が夜、サッカーを観に行こうとすると、「カスの家で見なさい!無駄使いするな!!」と怒る。

・シマレス(M):トゥグストの旦那。バハルダール大学の運営を仕事にしている。アタレ同様、めったに帰って来ない。男前。

・ミタ(F):トゥグスト&シマレスの長女。7歳。お手伝いをよくするかわいらしい女の子。ミタというのは愛称で、本名はツァロウトとエデンという二つの名を持つ。

・サムエル(M):長男。4歳。よく遊び、よく食べ、よく寝る、そしてよく泣く、まさに子どもの教科書のような男の子。アビナザルとのコンビは最強。

・マスティ(F):アタレの妹。年齢不詳。「ゲンタ、仕事ちょうだい~」とよくわめいている。

・アサフォ(M):カスの弟の息子。13歳。

ということで、今日はこのアサフォという男の子の話を書きたいと思う。

彼は、大家の家に預けられた居候の男のである。カスの弟家族は貧乏でアサフォを育てられないということで、カスに預けたらしい。
彼は、居候で家に住ませてもらって、ご飯を食べさしてもらって、学校に行かせてもらっている代わりに、家の手伝いを朝から晩まで一生懸命している。

私がこの家に来た当初、大家家族が共働きのため、彼は文句ひとつ言わずに、炊事、洗濯、掃除何から何までやっていた。
しかし、彼が寝ている場所は床に段ボールを引いて寝ている状況。
それが原因かわからないが、13歳にしてはかなり背が小さい。

そんな、彼だが、最近カスに対してかなり反抗的な態度を取るようになっていた。
カスがアサフォを呼びつけても、聞こえないふりをしたり、返事をしなかったりする。聞いた話によると睨めつけるような態度もとっていたらしい。

反抗期で家の手伝いをあれだけしていたら、そういう態度を取るのも仕方ないよなと思っていた。

そして、今週、アサフォが私に嬉しそうに言ってきた。

アサフォ「ゲンタ、今日アタレと一緒にバハルダールに行くんだ。」

ゲンタ「おお!!本当か!?何でだ?」

アサフォ「ゴンダールにいる家族の所に行くんだ。」

ゲンタ「おお!!家族に会いに行くのか!!良いな!!いつ帰ってくるんだ?」

アサフォ「もう帰って来ない。家族と一緒に住むんだ!!」

ゲンタ「マジか!?ということはもうお別れってことか!!それは寂しいなぁ!!」

アサフォ「何でだ?何で寂しいの?」

ゲンタ「そら、もうこの家にアサフォがいなくなるってなると寂しいよ」

その後、アサフォは寂しい顔をしていた。
その時、カスが家に帰ってきたので、訳を聞いた。

ゲンタ「アサフォがゴンダールに帰るって本当?急に何でなんだ?」

カス「本当だ。彼の態度がよくないからだ。私たちに対して睨みつけたり、反抗的な態度をとったりと本当によくない態度をとる。私たちの手に負えないから帰ってもらう。」

かなりショックだった。まさか、そのような理由で追い出される形になるなんて・・・。
私には正直何が良いのかわからなかった。
アサフォは、自分がよくない態度を取っていれば家族のもとに帰れると思ってわざとそうしていたのかもしれない。
そして、彼は家族のもとに帰れることになった。
しかし、彼の家族は貧乏なため、またどこかの家族にすぐに預けられる可能性もある。また、彼の家族は農家のため、学校に行けず働かされる可能性もある。
そのことを彼は知っているのか知らないのかわからない。

しかし、彼は家族のもとに行けるとなってにこにこしていた。
子どもはどんな状況でも親と一緒に暮らすことが一番良いのだろう・・・。
そう思い、彼に別れの握手をし、最後に一言、言った。

「良い体育の先生になれよ!!」

そう、エチオピアの多くの子どもたちの夢は医者やエンジニアなのに対して、彼の夢は体育の先生だった。
彼がエチオピアの良い体育の先生になることを信じ、別れを告げた。
別れはいつでも寂しいもので、たった9カ月の付き合いだったにもかかわらず、アサフォとの思いでが思い出され、ものすごく悲しくなった。


その日、学校から帰る時、
「今日からアサフォはいないのか・・・」
と一人考えながら、家に帰った。



「さらむなちゅ!!!(挨拶はいつも元気な元太くん)」



そこにはアサフォがいた。

次の日もいた。

その次の日もいた。

次の次の次の日もいた。

今日もいた。

要するにこれがエチオピアということですね。

また、今日も私の周りは賑やかです。

※来月、カスが3人目の子どもを出産します。
ただ、太っているだけかと思っていましたが、妊娠していました。ミッシェル君ごめんなさい。

サムエル(左)アサフォ(真ん中)アビナザル(右)
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家の床の修理で牛の糞をぬりたくるアサフォ
エチオピア人!!彼のハードワークを見習え!!!
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将来有望
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牛も喧嘩する世の中
感情豊かな人間が喧嘩しない訳がない
しかし、自分の感情をコントロールできないようでは、駄目だと哲学者ニーチェは言っていた。
牛を見てそんなことを思う今日この頃
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by genta_ishibe87 | 2011-05-07 03:43  

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