Porter

「なぜ山に登るのですか?」
ある有名な登山家はこう言った、

「そこに山があるから・・・。」

私の家族はみんな山が好きだ。
おそらくおじいちゃんの影響だと思うのだが、物覚えがついたころから家族旅行は山登りだった。聞いた話によると2歳から山に登っていたらしい。

現在、弟に関しては山のスペシャリストに近づきつつある。
心から応援したい。

私ももちろん山が好きで、山があれば登ってみたいという感情が自然と出てくる。

そして私はチャレンジしてきた。

そうです!!その通りです!!

アフリカ最高峰キリマンジャロに!!!!!!!

青年海外協力隊には任国外旅行というシステムがあり、2年間のうち40日間、自分の任地でない国に旅行に行けるシステムがある。もちろん金は自腹だが・・・。エチオピア隊員が行ける国は、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ケニア、そしてエジプト。しかし!!エジプトはみなさんもご存じの通り大変なことになっているため、行けなくなってしまった。

今回1stセミスターと2ndセミスターの間の1週間の休みを利用してタンザニアはキリマンジャロにチャレンジしてきた。山登りは好きと言っても、3年前の小松とてっぺいと富士山に登って以来(過去のmixi参照)山との関係は皆無。しかし、エチオピアに来て無駄に身体をいじめ抜いてきたので変な自信はあった。

ではキリマンジャロでのハイライトをどうぞ!!

1日目(2月1日)
登山開始。スタート地点はおよそ1800m。
この日は約6時間ほど登り、3000mの地点でキャンプ。
私の任地ドルベテは本当に星がきれいで、いつ見ても感動していたが、それを超える星空がここキリマンジャロにはあった。
あまりのきれいさに感動し、はしゃぎまくっていたゲンタ、マサカズ、トミー、しーちゃんは初日の夜11時に奥田先生に怒られる。
DIEGOの先生としての偉大さを感じる。
また、いつまでも怒られるしーちゃん先生の偉大さも感じる。
いつまでも怒られる私も先生になりたい・・・。

みよ、満天の星空を!!!
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2日目(2月2日)
約4時間の登山。3000mから3800mの地点まで登りキャンプ。
見事富士山超え。
リーダー猿渡を中心に男性メンバー全員の体調に異変が・・・
猿渡(38度)、DIEGO(39度)、マサカズ(37.7度)、しーちゃん(37.4度)。トミー(37.0度)、ゲンタ(36.7度)。
女性メンバー
ワカさん(皆無)、玲ちゃん(皆無)。

とぉーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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3日目(2月3日)
約6時間の登山により3800m地点から4800まで登り、なぜかもう一度3800m地点まで下りキャンプ。
しーちゃん隊員、ゲンタ隊員の2名は登山中、大声で叫んだり、歌ったりしたためキャンプ地に着くと同時に頭が爆発するかのような頭痛に襲われる。また、ゲンタ隊員は頭痛と5時のおやつを食べすぎたことが原因で6時半の夕食はほとんど食べられないという事態に陥る。

3日目まで、叫び、歌い、しゃべり続けた二人
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4日目(2月4日)
約6時間かけて3800m地点から4800mまで登り、キャンプ地に到着。
昨日の頭痛で痛い目に合い、学習したのかこの日から隊員たちの口数は減り、歩く時に呼吸を意識しながら登るようになった。
実際に喋ると息がきれ、苦しくなる。
次の日がアタック(頂上まで一気に登る日)なので、3時間の仮眠をとる。

タンザニアでもこのポーズ
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見よ!!これがアフリカ最高峰キリマンジャロ!!
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5日目(2月5日)アタック
23時半に起こされ、上7枚、下4枚、靴下3枚を着て、ヘッドライトを装着し、スタートを待つ。
しかし!!この日のウェザーコンディションは史上最悪と言っても過言ではないくらいの状態。雨は降っていなかったものの、台風のような暴風で立っていることも大変な状態。私とトミーさんがテントを出て準備をしていた時、私たちのテントが20m吹き飛ばされていった。そんな状態で我々8名は12時半頂上に向けて出発した。

ここからはただの感想になるのですが、いやぁ~本当にナメていました・・・。
「山をナメるなよ」とはこのことですね。

暗闇、暴風、そして高山病。ちょっとでも呼吸をミスれば頭に激痛が走り、ちょっとでも声を出せば、心臓と肺が爆発しそうになる。歩くスピードは今までの5分の1。一歩出す脚が30cmも進んでいなかったような気がする。
私の鼻からは大量の鼻水が・・・。それが寒さのせいか鼻の穴付近で凍りつき、それをふき取っていた私の鼻は凍傷になっていた。
鼻をネックウォーマーで隠せば良いものの、隠せば息ができなくなったため、窒息か凍傷で私は後者を選択した。
最初は1時間で休憩しようと言っていたが、それが30分になり20分になり、最後は10分に一回休憩を入れなければいけない状態になっていた。
そして、列になって登るのだが、一瞬気を緩めると、立ったまま寝てしまうということが何度もあった。その度に前の玲ちゃんとの距離が離れていることに気づき焦り、スピードを上げ、また呼吸が乱れるという悪循環を生んでいた。
後々話を聞いたのだが、リーダーの猿さんは途中から完全グロッキー状態だったらしい。他のメンバーも何が何かわからなかったという状態だったらしい。
しかし、一番運動をしてないと思っていた玲ちゃんだけは、唯一最後まで余裕の顔をしていた。彼女には心からリスペクトだ・・・。

私自身も、途中何を考えていたか全く覚えていない。覚えていないというよりも何も考えていなかったような気がする。

しかし、頂上到着1時間前にして、私は「クライマーズ・ハイ」を体験した!!

その原因はこれだ!!!
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上の写真を見てもわかるとおり、全然キツくなさそうでしょう!!

この日の出により、私の高山病は一気に無くなり、足取りも軽くなり駆け足で坂を登れる状態になっていた。完全に「ハイ」に入っていた。
今まで見た太陽の中で、ダントツに一番輝いており、私に感動とパワーを与えてくれた!!

そんなこともあり、私は完全復活した!!

そして、見事エチオピア隊員全員アフリカの頂点に立つことができたのだ!!
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頂上に着いた時、嬉しくてたまらなかった。何よりもこのメンバー全員で登れたことが嬉しかった。
ガイドが言うには、登れるのは6割だそうで、8人中3人はリタイヤするだろうと思っていたらしい。普段、2000m以上の標高で暮らすエチオピア隊員を甘くみていたようだ。

そして私は一つの光景を見て泣きそうになった。

それは、頂上に着いたメンバーと5日間支え続けてくれたガイドが抱き合って喜んでいる光景だ。

そうです、この登山は我々を8名だけで登ったのではないのです。
キリマンジャロ登山をするためには、素人はポーターという荷物を運んでくれる人を一人につき3人(8人×3ポーター=24人)、そしてチーフガイド1人、ガイド2人(合計3人)と合計27人の人たちが私たちをサポートしてくれた。

彼らは我々が登頂するために、全力を尽くしてくれた。私たちの思い荷物を担ぎ、誰よりも早く登り、テントを立て、ご飯や水を用意してくれ、またテントを片付け次のキャンプ地へ向かう。
もちろん彼らは仕事でやっているのだが、彼らの全身全霊の仕事っぷりは感動ものだった。

「『働く』という字は『人』のために『動く』と書く」

彼らはまさに働いていた。

そして私たち35名は間違いなく「チーム」になっていた。
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「チーム」になって「働く」

今回の登山はそれを気づかせてくれた。

だから私はこう今回はこう答えようと思う。

「なぜ山に登るのですか?」

「『働く』ことの本当の意味を知ることができるから登ります」

いやぁ~現在仕事に対するモチベーション5895%

「ミニマハイクタニ~ミナダモフクターナ」
(山と山は出会うことができないが、人と人は出会うことができる)
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by genta_ishibe87 | 2011-02-12 03:34  

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