Teacher’s team

「ゲンタ、今度の日曜日はテクニックスクールの先生と試合だから、空けておけよ!!」
と言われたのは先週の水曜日だった。

エチオピア人の予定はいつも急だ。その日は体育セミナーのミーティングが入っていたが、先生たちが「MUSTだ!!」と怖い顔で言ってくるので、何とか予定を変えてもらって参加することに。

そう、エチオピアの大人たちは子どもたちのためにサッカーの指導をしたり、試合を開いたりはしないが、自分がプレーするとなると必死になって練習もするし、試合も開く。
何とかサッカーをこの国に根付かせるために指導に興味を持ってもらいたいのだが、これは私の大きな課題である。

今回の試合は、私の所属するドルベテ中・高校の先生チームと、同じドルベテにある職業専門学校的なところ(人々はテクニックスクールと呼ぶ)の先生チームの試合だった。

同僚の先生たちは3・4日前からやたらテンションが高く、「日曜日はエキサイティングな試合になるぞ!!」「ゲンタ、俺のファンタスティックなプレーを見ておけよ!」とやたらと騒いでいた。

個人的には日本で言う、草サッカーの練習試合のような感覚でいた。
しかし!!!普段めったに試合をしない彼らにとってはこの試合は全国大会の決勝のような感覚だった。

試合が始まると私は一人目立っていた。
中田英寿が高校生の県一回戦の試合に出ているぐらいの差があった。
私の実力を知っている日本の人々なら、どれだけレベルの低いサッカーか想像がつくかと思います。私で中田英寿なので、ほとんどの人がペレやマラドーナ以上の存在になるのではないでしょうか。

しかし!!!エチオピアの良いところは、レベルが低い高い関係なく、みんなサッカーに全力を注ぐというということ!!

プレミアリーグの見過ぎか知らないが、私のチームのFWはちょっと倒されただけで、ドロブバのように転がりまわり、私と成績のことについてよく喧嘩する体育教師のリーダースマチョウは、クラシコか!?というぐらいの乱闘をしていた。

そして、何よりもゴールが決まった時には、イニエスタがW杯の決勝ゴールを決めた時より、派手にそして激しく喜んでいた。

「あぁ、日本の小学生はこんなに感情を表に出して喜べるかな?レベルの高い低いではなく、一つのゴールでこれだけ喜べるって何か良いなぁ~」

としみじみ感心していた時、ふと周りを見てみると500人ぐらいの観客がこの試合を観ていた!!

「どんだけおんねん!!観客動員か!?」と一人で思わず叫んでしまった。

決して町の学校同士の小さな練習試合ではない!!エチオピア人にとって、これはとてもツもなく大きな意味をもった大きな試合だった。

試合終了後、観ていた子ども大人関係なしに私のところによってきて、「ゲンタ、すげぇー」「ゲンタはGOOD MFだ!!(この日ボランチをやっていた)」「お前がマン・オブ・ザ・マッチだ!!」

まぁレベルがレベルですからね・・・。


次の日、学校で朝のフラッグセレモニー(朝礼)が行われている時、

アナウンス「昨日、ドルベテ高校とテクニックスクールの試合があり3-1で我らが高校チームが勝ちました。日本人の体育教師Genta Ishibeがものすごい活躍してくれました。我々も彼にサッカーを学びたいものです。」

おいおい、どんだけビッグニュース扱いなんだ!?
まぁ、それだけ彼らにとっては重要な試合だったのでしょう。

そして、その日の授業、最近成績の件で、日本人の感覚で厳しくつけまくっていた私は何弱そしてなまぬるい世界で育った生徒たちに大ブーイングをくらっており、私に反抗しまくるクラスが一つあった。私は意外と頑固なため、生徒に何と言われようが常にボロカス言い返していた。
しかし、そのクラスの生徒が今日は授業が始まる前から、「ゲンタ、昨日はすごかった!」「俺はお前をリスペクトする!」「今日はいったい何をするんだ!?」と気持ち悪いぐらいよってきた。

まるで、言うことを聞かなかった悟天とトランクスが、悟空のスーパーサイヤ人3を見た後から、掌を返したように言うことを聞くようになった感覚に似ていた。

サッカーの力、恐るべし!!!

エチオピアにバーベルはないため、前回紹介したさとうきびで鍛えてます。
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サッカーの試合の打ち上げは、やはりインジェラ
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エチオピア最大の休日 ティムカット
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アフリカンだよねぇ~
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by genta_ishibe87 | 2011-01-22 04:42  

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