Meeting

人生は「出会い」の連続である。
そして、その出会いは考え方によっては全てが「良い出会い」であると言える。
私の人生は、「良い出会い」なしには語れない。

私は昔から「出会い」にはすごく恵まれている。
これだけは自信を持って言える。
そして、今回の「出会い」も私にとっては凄く良い出会いであった。

私がエチオピアに来てから6カ月経った今日この頃、Jリーグのベガルタ仙台がエチオピアに来た。

みなさんは「なぜエチオピア何だ?」と思いますよね?

僕もそう思います。

アフリカの中でもFIFAランキング131位のエチオピア、2009年に行われたアフリカW杯予選では、FIFAから大会追放を言い渡され、予選にも参加できず、もちろんW杯は皆無、そんなエチオピアにベガルタ仙台が来た。

その理由として、※1フー太郎の森基金というNGO団体がエチオピアのラリベラで植林栽培や学校建設、衛生面の向上などを目的に活動しており、そのフー太郎の森の代表である新妻さんがベガルタ仙台の運営課長である齊藤美和子さんと古くからの知り合いで、エチオピアで何かしたいなと言いだしたのがきっかけらしい。

今回のプロジェクトの内容としては、長いのでHPを参照してください。

ということでベガルタ仙台がのスクールマスターである井上コーチと育成部の福田コーチ、そして運営課長の齊藤さんがエチオピアに来ることになった。

ベガルタがエチオピアに来るのは、この私がエチオピアにいるからだと勝手な思い込みをしていた私は、当然のごとくこのプロジェクトに参加することに!!
ちなみに、少しばかりJICAも関わっているため、JICAの副ボスである二見さんにお願いし、参加させてもらえることになった。

私のイメージでは、片言ではあるがアムハラ語が少し話すことのでき、並の人間より少しばかりサッカーに詳しい私がコーチたち二人のサッカー教室を、語学の面でちょっとでも手伝うのだなと思っていた。

思い込みも良いところだった・・・。

サッカー教室では、二人のコーチは問題ない程度の英語が話せて、アムハラ語に関する問題は、エチオピアに10年以上在住しているバーバリッジ優子さんという通訳の方がおられた。

私の存在は皆無だった・・・。

しかし!!JICAの副ボスである二見さんは、何ともありがたいことに今回のプロジェクトに関わる皆様に一言、
「協力隊の石部という屈強な若者が参加しますのでコキ使ってあげてください」

ということで私は3日間カメラアシスタントとして、10kgかつ100万円する三脚を担いで走りまくっていました。

東日本放送さんには本当にお世話になりました。
まさか、エチオピアでテレビの仕事を経験できるとは思ってもいなかったし、この経験により、報道陣の凄さというものを実感しました。
1000万円のカメラを持って、3200mの高地を駆け上がる姿はまさに「プロフェッショナル」でした。

そして、プロジェクトに関わる上でいろいろなことを考えました。

私自身、今回のベガルタ仙台とフー太郎の森のプロジェクトに対して決して否定するわけではありませんが、正直な感想をここに記しておこうと思います。

今回、ベガルタカップというのがエチオピアのラリベラで行われたのですが、これは元々エチオピアのラリベラで行われていたサッカー大会に「ベガルタカップ」という名前を今回だけつけさせてもらったとい形で行われた。

その大会の優勝チームにはベガルタのアウェーユニホームやゲームシャツ、そしてMVP選手や得点王には日本での使い古しのスパイクから新品のスパイクまで、たくさんの道具が配られた。

ベガルタのサッカー教室では2日目の最後に、W杯の公式球であるJABULANI(芝生用かつ14000円)のボールが10球以上渡された。

しかし、私は知っている。なぜなら、曲がりなりにも6カ月もの間、エチオピアでサッカーを教えているから・・・。

エチオピアのグラウンドでのボール消耗率は、日本の皆様が思っている以上に早い。まして、JABULANIといった芝生用のボールがエチオピアの石や岩だらけのグラウンドに耐えられるとは思えない。私が日本から持ってきたボールも1カ月ともたなかった・・・。
さらに、標高が高いからかどうかわからないが、たった一回の練習により、ボールの空気は半端なく抜ける。よって、ボールを10球以上プレゼントしたところで、空気入れがなければ、いつもエチオピア人が蹴っているペコペコのボールと変わりないのである。

そして、何よりもショックだったのが、サッカー教室を終えてからの子どもたちに対するインタビューでの答え。

TV「サッカー教室の感想を教えてください?」

子ども①「今度は、一人に一足靴欲しい」

子ども②「一人に一球ボールをください」

子ども③「今回はシャツをもらったし、今度はパンツ!!!」

これが現実です。
果たして、これがエチオピアの子どもたちのためになっているのだろうか?
私自身、協力隊のくせして「協力」とは何か自分の答えを模索中なため、考えが甘かったり、浅かったりするのだが、ボールやスパイク、ユニホームをあげることによって、もらった子どもたちは一時的ではあるが幸せな気持ちになると思う。

しかし、その一時的な幸せな気持ちと引き換えに、日本人や外国人は物をくれる人たちだという概念を持ってしまう。その概念により、子どもたちは、私たち外国人を見掛けると挨拶をする前に、
「靴をくれ」「ボールをくれ」「ペンをくれ」「パンをくれ」「金をくれ」etc・・・。
そういう子どもたちが大人になったのかどうかは知らないが、大人は子どもによくこんなことを言っている。
「『お金くれ』って言いなさい」
決して貧しい訳ではないのだが(だからと言って、貧しいから言って良い訳でもないのだが・・・)、親が3歳にもなっていない子どもにこの言葉を言っているのを聞いた時は、言葉を失った。それがたまにではないのが、さらに辛い・・・。

しかし、決して今回のベガルタ仙台やフー太郎の森の活動が悪い訳ではない。
私自身もエチオピアに来る前は、発展途上国の人のために、日本で使わなくなったボールやスパイク、物などを配ったら良いのにと思っていた。

むしろそれこそが国際協力だと思っていた。
でも、実際にエチオピアに来て現状を見て、知って、感じて、考えた結果、本当の子どもたちのためになることは物をあげることではないのではないかということを現段階の答えとして言っておく。

要するに、現段階ではボールをあげることにより、一時的な幸せを得られる代わりに、ジェントルマンとしての道から遠ざかっていると言えるのではないだろうか。

私は今回のプロジェクトは決して無駄ではなかったと感じている。
「物を送る」ということの本質に迫ることが私自身はできたと思うし、子どもたちの正直な感想こそ、本当の「協力」とは何かを考える重要なきっかけになっているのではないかと思う。
よって、今回、東日本放送さんが55分のドキュメンタリーでこの活動の様子を放送するらしいのだが、東日本放送さんの制作次第により、日本人の考え方は大きく変わるのではないかと私は感じている。

加藤さん、青木さん、田中さん!!!放送期待しています!!
今回は本当にお世話になりました!!!

あまりの景色の良さにかっこつけたくなるよね!!
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一人でもこのポーズ!!
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太陽があればこれはやるでしょ!!
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ベガルタカップ2011
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24時間テレビか!? カメラアシスタント内々定!!
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24時間テレビか!?その② 東日本放送with JICAメンバー
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今回お世話になったベガルタ仙台の皆様
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エチオピア人の興奮は収まらず!!
唯一エチオピアの子どもの現状を知っている私は、ボールが盗まれないように最後まで気を張って見ていた!!
しかし!!最後の最後で私が移動している間にビブスが盗まれた・・・。
私のツメが甘かった・・・。
これがエチオピアです!!
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by genta_ishibe87 | 2011-01-15 03:16  

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