Education for All

2018年ロシア、2022年カタールには、エチオピアはどのような国になっているのだろう?

「10年後には、中堅国の仲間入り、20年後には先進国にしてみせる!!」

私の大家、アタレがこんなことを言っていた。
先日、アタレと教育について熱く2時間ぐらい二人で語り合った。
アタレはバハルダールという大きい都市の10個の小学校のスーパーバイザーをしている。そして、金持ちだが金に全くがめつくなく、真剣に教育界をよくしようとしている。

エチオピアには、まだまだ多くの問題がある。

貧困、貧富の差、食糧、医療機関、病気、障害、水、電気、ゴミの問題などなど・・・。
そして、最も大きな問題の一つとして教育面があげられる。

エチオピア政府は今年から中学・高校の体育の授業数を週2コマから1コマにした。
その理由はパソコンの授業を取り入れるため。

しかし!!

私の配属しているドルベテ中・高校には生徒用のパソコンがない!!!
おそらく、こういう学校は山ほどあるだろう。

私はスポーツの重要性をアタレに長々と語り、
「なぜ、パソコンがないのにパソコンの授業をするのだ?なぜ、体育が減らされる?なぜ、違う方法はなかったのか?」
と質問攻めした。

彼は最後まで私の下手な英語での話をちゃんと聞いてくれ、一つ一つ丁寧に説明してくれた。

エチオピアの教育の問題として学校がない、先生がいないということが挙げられる。
よって、私の学校でも2時間かけて歩いてくる生徒がたくさんいて、そして一つの学校に5000人以上の生徒がいる。
5000人が一度に授業を受ける教室はない。よって、午前シフトと午後シフトに学年で分けられ、午前と午後とで入れ替わりで生徒は授業を受けている。

これが現在のエチオピアの現状であり、少し真面目な話になるが、エチオピアの政府の掲げた目標として「Education for All(全ての人に教育を)」というのがある。
1996年には小学校の就学率が約25%だったのに対し、政府の改革により2008年には83%までになっている。
しかし、就学したのは良いが、小学1年生の5分の1が中途退学しているという現実もある。
理由は、子どもが労働源であったり、やはり経済面であったりする。

エチオピアには学校、教師が必要である。そして、政府の改革に関してももっと改善していかなければいけない点が多くある。


アタレが言うには、午前中に6時限、午後に6時限をするため、もし新しいカリキュラムを取り入れるならば、何かを削らなくてはいけないらしい。
よって、5年前までは高校にも、音楽や芸術の授業があったらしいが今はなくなっている。

体育がエチオピアから消滅する恐れを感じた私はアタレに体育の重要性をまた長々と語った。

そしてアタレは言った。
「それじゃ、ゲンタどうすれば良くなる?」

難しい質問だったが、私の思っていることを伝えた。
「まず、全てをあれもこれもやるのではなく、一つずつしていくべきだと思う。体育に関しても私が政府の人間なら、まず学校にパソコンがあるかないかをしっかり調査した上でのカリキュラムを導入する」

全く大した意見ではなかったが、アタレは一言、

「わかった。俺の考えも含めて教育省で議論してみる」

か、か、か、かっこよすぎるやろ、おっさん!!!

そのおっさん
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昨日、命懸けで仕事をしている神友の日記を読んだ。
彼はリスクを冒して人のために闘っている。

アタレもリスクを冒して国をよくしようとしている。

以前も書いたが協力隊はリスクがない上に全ての面で守られている。
しかし、全ては自分次第だ。
ぬるま湯につかる気はない。
守られている立場ではあるが、私はリスクを冒して仕事をしていこうと思う。

「なぜ、日本人はリスクを冒さないのか」

オシムさん、これからの僕に注目ですよ!!

とアタレの一言と神友の日記により感じた今日この頃。

アタレとタナ湖(びわこの3倍)
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評判の良い弟たち
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by genta_ishibe87 | 2010-12-04 13:07  

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